ガラパゴス諸島の周り方、ツアーの選び方
2018年末にガラパゴス諸島へ子連れ旅行しました。
旅行の計画を立てる上で悩んだこと、それは
「ガラパゴス諸島に行きたいけれど、どの島に行けばいいの?」
「ツアーやクルーズがありすぎて選べない!」ということでした。
そこで、ガラパゴス旅行を考え中のあなたのために、ガラパゴス諸島の周り方やツアーの選び方のヒントを紹介します!
周り方はクルーズツアーかホテル滞在
ガラパゴス旅行では、大きく分けて二つの周り方があります。
クルーズ船に寝泊まりしながら島々を巡るクルーズツアーか、島のホテルに泊まって日帰りツアーで周辺の島を周るかです。
人が住んでいる町以外は国立公園になっていて、旅行者はナチュラリストガイドをつけて観光しなければなりません。
クルーズツアーの特徴
◯3泊4日〜7泊8日まで、何通りかのコースがある、短期間でたくさんの島に行ける。
◯クルーズツアーでしか行けない島に行ける。
◯食事や宿泊が船内で完結し、観光に集中できる。
◯ナチュラリストガイドの質が高い(大型船の場合)。
◯海上にいる時間が長いので、クジラやイルカを見る可能性が高い。
×出発日が決まっているので休暇を合わせるのが大変。
×子連れで安心して乗れるような大型船は非常に高額。
×スケジュールや食事の自由度が低い。
×繁忙期は予約が取りにくい。
×船酔いすると地獄。
ホテル滞在の特徴
◯スケジュールの自由度が高く、自分の予定に合わせた滞在が可能。
◯ホテルのランクや食事で旅費を節約できる。
◯島でのんびり過ごせる。
◯比較的予約が取りやすい。
×行ける島が限られる。
×日帰りツアーは、行き先によって催行日が限られる。
×日帰りツアーや島間定期船はボートが小さいので揺れやすく、酔いやすい。
×ナチュラリストガイドの質が低い。
訪問する島は見たい動物で決める
ガラパゴス旅行の目的は、そこでしか見られない動物という方がほとんどだと思います。
ガラパゴス諸島と一言で言っても、観光客が訪問可能な島は14もあり、島ごとに生息している動物が違います。
見たい動物が住んでいる島に行く必要があります。
下の表は、訪問可能な14の島に住む主な動物の一覧です(バルトラ島は空港のみで観光ポイントではないので除外)。私が本やネットで調べまくった力作です!
見たい動物が決まっている方は、この表を参考に島をピックアップし、そこに行くツアーを選びましょう。
14の島のうち、宿泊を伴うクルーズツアーでしか行けないのは、北部のヘノベサ島と西部のフェルナンディナ島、そして中央部のサンチャゴ島とラビダ島です。
それ以外の島は宿泊施設があるサンタクルス島、イサベラ島、サン・クリストバル島から日帰りツアーでも行けるし、クルーズツアーでも行けます。
クルーズツアーでしか行けない島で見られる動物は?
クルーズツアーでしか行けない、フェルナンディナ島、ヘノベサ島、サンチャゴ島、ラビダ島。この4島にいる動物を見るには、クルーズツアー一択です。
コバネウ
コバネウは、ガラパゴス固有種の飛べない鵜です。フェルナンディナ島の動物のほとんどはお隣イサベラ島でも見られますが、コバネウだけは別。
イサベラ島にもいますが、日帰りツアーでは行けないポイントです。コバネウを見るならガラパゴス諸島西側クルーズツアーでしか見られません
アカアシカツオドリ
ヘノベサ島は、アカアシカツオドリの最大の繁殖地です。アカアシカツオドリは、サンクリストバル島でも見られますが、より可能性が高いのはヘノベサ島です。
ヘノベサ島に行くには、ガラパゴス諸島北側クルーズツアーに参加します。
ガラパゴスオットセイ
サンチャゴ島とラビダ島で特筆すべきはオットセイ。オットセイはアシカより数が少なく、サンチャゴ島で見られる可能性が高いです。
とはいえ、素人目にはアシカとオットセイを見分けるのは難しいです(汗)。
アホウドリを見るなら訪問時期に注意
それも、見られる時期は4月〜12月までと限られているので、アホウドリを見たい場合は旅行に行く時期にも注意が必要です。
エスパニョラ島には、ガラパゴス諸島の東側を周るクルーズツアーのほか、サンクリストバル島からの日帰りツアーでも行けます。
タイプ別・ガラパゴスツアーの選び方
そうはいっても見たい動物にこだわりはない、代表的な動物をひととおり見られたらいい、という人もいると思います。
アシカやウミイグアナ、グンカンドリあたりは大抵の島にいるので、どんなツアーでもそれなりに動物が見られます。
特に見たい動物が決まってないときはどのようにツアーを選べばいいのか、私のオススメをご紹介します。
宿泊付きクルーズツアーに向いている人
- 大人のみ、または小学生以上の子連れファミリー(ほとんどのクルーズ船は6歳以下の子供は乗船できません。)
- とにかくたくさんの島を周りたい。
- コバネウが見たい→西側コースのクルーズツアー
- アカアシカツオドリが見たい→北側コースのクルーズツアー
- アホウドリが見たい→東側コースのクルーズツアー
- オットセイが見たい→サンチャゴ島に行くクルーズツアー
- めったに行けない場所なので、お金をかけても最高の旅にしたい。
限られた旅行期間でたくさんの島を周るなら、クルーズツアーです。訪問箇所が多い分、動物観察のチャンスも多いです。
値段が高いですが、子連れファミリーには大型船がオススメ。
クルーズツアーは出発する曜日が決まっているので、社会人にとって実はそれほど選択肢は多くありません。ご自分の休暇の時期と日数で選びましょう。
日本から最短8日間で3泊4日コースのクルーズに行けます。お金と時間に余裕があれば、いくつかのコースに連続して乗船することもできます。
ホテル滞在に向いている人
- 6歳以下の子供がいるファミリー
- 夜は揺れを気にせず陸上で休みたい。
- 旅費をなるべく節約したい。
- 離島ならではののんびりした雰囲気を楽しみたい→イサベラ島やサンクリストバル島がオススメ(町とビーチが近い)。
- 旅費はなるべく節約したい。
- 直前でもなんとか予約を取りたい。
一部を除きほとんどのクルーズ船で6歳以下は乗船禁止になっているので、小さな子連れは必然的にホテル滞在になります。我が家の旅行もサンタクルス島とイサベラ島でのホテル滞在でした。
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クルーズツアーよりキャパシティがあるので、直前でも予約が取れる可能性があります。
また、クルーズツアーの旅費が一人当たりにかかるのに対し、ホテル代は1室あたりにかかるので同じ部屋に泊まる人数が多い方が安上がりになります。
船酔いについては一長一短、日帰りツアーのボートは小さくてかなり揺れます。夕方には陸に帰れるので、それまでの辛抱とも言えますが。
クルーズツアーに比べ、訪問できる島が少ないですが、サンタクルス島、イサベラ島、サンクリストバル島の各島での滞在を組み合わせることで、ガラパゴスを代表する動物をそれなりに見ることができます。
我が家のガラパゴス旅行の手配方法についてはこちらから↓
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子連れガラパゴス旅行のヒントはこちら↓
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