5月の最終月曜日は、メモリアルデーというアメリカの祝日です。
アメリカの北東部では、メモリアルデーの週末から夏の行楽シーズンに入ります。
会社も学校もお休みになる、数少ない連休なので、ニューヨーク州のサウザンドアイランドに7歳、4歳、0歳の子を連れて2泊3日の小旅行に行きました。
サウザンドアイランドとは
アメリカニューヨーク州とカナダオンタリオ州の国境に流れる、セントローレンス川。
サウザンドアイランド(Thousand Islands)という名前のとおり、この川には大小合わせて1,800以上の島があります。島の定義は、常に水面から地面が出ていて、木が1本以上生えていること。小さな島でも、地面いっぱいに家が建っていたり、面白い風景が楽しめます。
これらの風光明媚な島を巡るボートクルーズが人気で、カナダ側、アメリカ側どちらからでも楽しめます。
公共交通機関がありませんので、観光には車が必要です。
主な都市からの所要時間は、アメリカ側はニューヨークから6.5時間、ボストンから6時間。カナダ側はトロントから3時間、モントリーオールから2.5時間です。
インフォメーションはこちらから↓
Homepage | Visit the 1000 Islands
サウザンドアイランドボートクルーズ
ボートクルーズはアメリカ、カナダ両国の川沿いにあるいくつかの町から出発しています。
我が家が選んだのはアメリカ側アレキサンドリアベイAlexandria Bayから出ているクルーズ。クルーズには10分〜最長3時間までいくつかコースがありますが、小さい子連れだったので一番短い10分のものを選択。
10分のクルーズは、サウザウドアイランド1番の見どころ、ボルド城までのシャトルボートです。日中は30分おきに出ていて、予約不要でその場でチケットを買います。
乗り場近くには広い駐車場があり、きれいなお手洗いもありました。オムツ替え台もあります(女性のみ)。
たった10分の船旅ですが、サウザンドアイランドの美しい景色が楽しめました。
小さな島でも、地面いっぱいに家が建っています。
小さな家でも、離島にあるので価格は本土の数倍します。そのため島々の家はお金持ちの別荘がほとんど。インフラの整備など管理費用はどれくらいかかるんだろうと、下世話なことを考えてしまいました。
そもそも別荘に行くための移動手段はボートだけだなんて、庶民には到底考えられませんよね。
そんなことを考えていたら、あっという間にボルト城に到着です。
短い船旅ですが、屋内の船室もあってベビーカーのまま乗船でき、快適でした。気持ちよく風に吹かれていたらあっという間に着くので、子連れファミリーにオススメです。
利用したボート会社はこちら↓
Uncle Sam Boat Tours | Thousand Islands Boat Tours
ハートアイランド、ボルト城
ハートアイランドに建つボルト城は、ニューヨークのウォルドルフアストリアなどのホテル事業で財を成した、ジョージ・ボルト氏が最愛の妻のため、20世紀初頭に島を買い取り、建設したものです。
しかし建設開始後、妻が死去し、悲しみにくれたボルト氏は未完成のまま城の建設をストップ。建設途中の城は、数十年放置されていましたが、現在は観光地として整備されています。
ボルト城はアメリカ領にあるので、カナダ側からのクルーズで入場するときはパスポートが必要です。
ボルト城の入館料を払って、いざ中へ入ります。
花壇もハート型。
お城に入ります。
中はまさに、豪華絢爛。お城そのものです。
こんな書斎、読書好きでなくてもほしい…。
ご主人の執務部屋。お城で在宅勤務なんて、羨ましすぎます。
こちらは奥様のベッドルームかな。窓からの眺めも素敵です。
ボルト家のお嬢様のベッドルーム。お嬢様というか、お姫様?
こんな大きくて美しいステンドグラスもありました。
キッチンもこの広さ!どんな料理でも作れそうです。
素敵なダイニングルームは、実は執事用。こんなにたくさんの執事が働いていたなんて!
こちらはメイド用のダイニングルーム。我が家にはこれで充分かも(笑)。
テラスからはこの眺め!
しかし、未完成のまま数十年放置されていただけあって、地下や最上階はまだ修復されていない状態でした。毎年少しずつ直していくのだそう。
お城の中にはエレベーターがないので、ベビーカーは外の置き場に置いておく必要がありました。赤ちゃん連れは抱っこ紐があると便利です。
お城の外は広い庭園なので、ちびっ子のありあまったエネルギーを消費するのにぴったりです(笑)。
お城のレストラン(ファストフード)は夏のみ営業で、我が家が訪問したときは開いてませんでした。
見学時間は庭園を入れて2〜3時間くらいでしょうか。
帰りは、同じボート会社のシャトルボートに乗ればOKです。船着場の係員が、順番に案内してくれるので迷うことはありません。
アレキサンドリアベイは歩いて回れるくらい小さな町。我が家の訪問時は、まだ観光シーズンに入りたてでオープンしていないお店もチラホラありました。
本格的な観光シーズンの6〜8月には、きっと大賑わいだと思います。