動物好きの子連れ旅行記

野生動物観察をテーマに、子連れで旅行した記録です。

【4歳&0歳】2014年北海道東部子連れ旅行記⑨〜ウトロ観光編

2014年夏の北海道子連れ旅行7日目、今日は1日かけてウトロ側を観光します 。

羅臼のホエールウォッチングはこちら↓

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ウトロからのクルーズ

2022年4月、ウトロ沖で小型観光線の海難事故が発生しました。亡くなられた方々のご冥福と、行方不明になられた方々の1日でも早い発見を心よりお祈りいたします。
安全を最優先のうえ、知床の素晴らしい自然を多くの方に体験していただきたく、この記事では旅行時の記録をそのまま残しています。

前日は羅臼からホエールウォッチング船に乗りましたが、この日はウトロ側から観光船に乗ります。

ウトロからの観光船は、大型船のおーろら号と小型クルーザーに分かれます。

おーろら号は、知床岬コース(3時間45分)とカムイワッカコース(約1時間半)の2コースあります。船が大きいので揺れが少なく、売店など船内設備も充実していて、船酔いが心配な方や快適さを求める方にオススメです。

小型クルーザーは数社ありますが、コースはほぼ同じで、以下の3種類です。各社で出航時間が少しずつ違っていてスケジュールに合わせて選べます。機動性があり、海岸に近づけるのでダイナミックな景観が楽しめます。

  1. 知床岬コース:知床半島の先端まで行く約3時間コース。大人8,000円くらい。
  2. ルシャ湾コース:ウトロと知床岬の中間、ルシャ湾までの1時間半〜2時間コース。大人5,500円くらい。
  3. カムイワッカコース:カムイワッカの滝までの約1時間のコース。大人3,300円。

知床の観光船(クルーズ)|知床斜里町観光協会

ヒグマを見るならウトロから小型クルーザー

知床はヒグマ密集地帯でもあり、道路沿いでもヒグマが出ることがあります。しかし、専門知識を持たない観光客がヒグマと遭遇してしまうのはとても危険です。野生のヒグマを見るなら、観光船で海から見るのが一番安全です。

ヒグマが見られる可能性が高いのは、ウトロから出る小型クルーザーの知床岬コースとルシャ湾コースです。おーろら号は、大型のため海岸から遠いところを運航するので海岸のヒグマを見るのが難しくなります。

小型クルーザーは大型船ほどの快適性はないので、風を防ぐ上着や酔い止めを用意して乗りましょう。

ルシャ湾クルーズ

我が家は、ヒグマを見る確率が高く、時間が長すぎないルシャ湾コースを選びました。

朝一番の便でしたが、この日は早朝から良く晴れてとても気持ちのいいクルージングでした。屋外の席は日差しが暖かく、海上でも上着がいらないほど。

ルシャ湾までの移動中、こういった断崖から注ぐ滝を見ながら進みます。知床半島の先端周辺は道がないので海からしか見えない滝がたくさんあります。

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 透き通った青緑色の海がとてもきれいでした。

ルシャ湾の近くには、漁師さんの使う番屋が建っていて、人の営みを垣間見ることができました。

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通常だとこのあたりがヒグマの出没ポイントですが…この日は不発。暑いとヒグマは山にこもって降りてこないそうです。天気が良く朝から気温が高いのが仇となりました。

ルシャ湾コースでヒグマの観察確率は90%以上ですが、残念ながら残りの10%に当たってしまいました。

ちなみに、2019年にアラスカでヒグマの近縁種であるグリズリーを見ることができました。

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知床五湖

知床国立公園の原生林の中にある知床五湖知床五湖の散策ルートには2つのコースがあります。

地上遊歩道

知床五湖の5つの湖を見ながら原生林を散策します。

時期によって散策に条件があり、5〜7月のヒグマ活動期は登録ガイドによるツアー(有料)に参加する必要があります。その他の時期も10月中旬までは散策前にフィールドハウスでレクチャーを受けてから散策になり、混雑時には待ち時間が発生することも。

いずれの時期もヒグマが出たときは遊歩道は閉鎖になります。

遊歩道はもちろんベビーカーNG。大ループは一周3km、小ループは一周1.6kmで途中にお手洗いなどはありません。乳幼児連れには少しハードルが高いかもしれません。

高架木道

全長800m(往復1.6km)で五湖のうち最も大きな一湖を展望台から見ることができます。

特に条件なく利用できて、閉鎖になることもありません。我が家は迷わずこちら。

木道なので、ベビーカーや車椅子でもOK。4歳の娘も元気に往復歩きました。夏休み時期で人が多かったものの、木道に数カ所展望台やベンチが設置されているのでマイペースに回れました。木道には日陰がないので、夏は帽子など日差し対策をしましょう。

高架木道入り口のパークサービスセンターには、売店やお手洗いがあり、軽食も取れます。暑かったのでソフトクリームがとても美味しく感じました。お手洗いにはオムツ替え台もついていました。

知床五湖 二つの歩き方|環境省

知床五湖の一湖

フレペの滝

 川ではなく、地中に浸み込んだ雪や雨水が直接海に注ぐ滝です。知床自然センターからトレイルを歩いて20分、片道1kmの道のりです。

ヒグマが出たときは、トレイルが閉鎖されます。知床自然センターで最新情報を確認しましょう。

トレイルは傾斜も少なく、歩きやすい道ですがベビーカー利用はできません。小さい子は抱っこ紐があると便利です。

途中、日陰が少ないので帽子などで日差し対策をしましょう。

トレイル終点の展望台からは、こんな風景が見えました。

フレペの滝

空には悠然と飛ぶオジロワシの姿も。

空を飛ぶオジロワシ

断崖を良く見ると、エゾシカがいました。運が良ければトレイル沿いにも現れます。

草を食べるエゾシカ

トレイル始点の知床自然センターには売店やカフェがあり、散策前後の休憩に最適です。

知床の自然に関する展示やビデオ上映も行なっていました。

知床自然センター公式サイト

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