動物好きの子連れ旅行記

野生動物観察をテーマに、子連れで旅行した記録です。

子連れ鳥見旅行で九州縦断!東よか干潟でレアな野鳥を観察

2021〜2022の年末年始はバードウォッチングで九州へ!

佐賀へ来た目的は、東よか干潟での野鳥観察。日本では数少ないクロツラヘラサギを見られる場所です。他にもシギやチドリ類がたくさん見られました。

前回の記事はこちら。

doubutsu-koduretabi.hatenablog.com

この旅行記を最初から読むときはこちら。

doubutsu-koduretabi.hatenablog.com

野鳥の楽園、東よか干潟

東よか干潟は、水鳥をはじめとする渡り鳥の中継地であり、ムツゴロウなど貴重な生き物の住処で、ラムサール条約の登録湿地でもあります。

佐賀を目的地に加えたのは、ここ東よか干潟で希少なクロツラヘラサギを見るため。大潮の満潮時間を狙って、2日にわたってバードウォッチングをしました。

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干潟よか公園に隣接して、干潟が広がっています。遊び場があるので、子供がバードウォッチングに飽きても安心ですね。

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東よか干潟の鳥たち

干潟に着くと、鳥、鳥、鳥!

出水のツルほどの密集度ではありませんが、鳥がたーーくさん!時々一斉に飛び立つ姿は迫力があります。

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出水のツルの記事はこちら。

doubutsu-koduretabi.hatenablog.com

東よか干潟で観察できた鳥を紹介します!

シギ類(ハマシギ、ダイシャクシギ、ソリハシセイタカシギ

東よか干潟はシギ類の宝庫です。何種類もいますが、ぱっと見ではなかなかどの種類か見分けがつかない(汗)。

とにかく数がたくさんいたのは、ハマシギ。手前にたくさん写っている茶色い背中に白いお腹の鳥です。

干潟に着くやいなや聞こえる「ピィピィピィ」という声の主はこの子たち。丸々とした姿が可愛らしいですね。

ハマシギ

一緒に写っているカモメはユリカモメかな。

ハマシギより二回りくらい大きいのがダイシャクシギ。こちらもかなりの数がいました。

体に対してくちばしがとっても長く、下の方に曲がっているのが特徴です。

ダイシャクシギ

いい写真がありませんが、白黒の体に上に反ったくちばしが特徴のソリハシセイタカシギも発見。

日本では珍しい鳥のようです。10羽弱のグループで行動していました。

ソリハシセイタカシギ

ツクシガモ

ソリハシセイタカシギの奥に写っているのは、ツクシガモ。黒、白、茶色のトリコロールカラーです。

九州の方ではよく見られるようですが、関東では見たことがないカモです。結構沖の方にいて、距離が遠かった。

カモ

サギ、カモメ類

海辺の鳥の代表格、サギ&カモメも当然います。

奥に3羽くらいで写っているのがダイサギ。割と本州でも見かけるサギですね。

水鳥

ダイサギよりやや手前にいるグレーの羽の大きなカモメはセグロカモメ。陸地にいるのはユリカモメの集団です。

ヘラサギクロツラヘラサギ

東よか干潟に来た1番の目的、クロツラヘラサギです。東アジアにしかいない絶滅危惧種です。

ラッキーなことにヘラサギも一緒に見ることができました。世界的にはヘラサギの方が数が多いものの、日本への渡来数はヘラサギの方が少ないのでこちらもレアな鳥です。

ヘラサギ
クロツラヘラサギ
左がヘラサギ、右がクロツラヘラサギ

クロツラヘラサギは目の周りまで黒い=顔が黒いからクロツラ。口を開けたところが撮れました。

クロツラヘラサギ

対してヘラサギは、目の周りは白く、くちばしの先端は黄色っぽいです。

東よか干潟では、ヘラサギクロツラヘラサギが集団で休んでいました。休むときは片足立ちで顔を羽に埋めています。

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どちらも白くて大きいので、遠くからでも目立ち探しやすい鳥です。

東よか干潟で野鳥を見るには

東よか干潟でのバードウォッチングのポイントを紹介します。

干潟よか公園を目指すとわかりやすい

東よか干潟は、干潟よか公園という大きな公園の隣です。公園には無料駐車場、自販機、トイレもあって、ひとまず干潟よか公園を目指すとわかりやすいと思います。

大潮の満潮前後1〜2時間がオススメ

干潟でのバードウォッチングで何より重要なのが、潮位のタイミングです。

干満差の大きな有明海に面した東よか干潟では、干潮時は干潟が広くなり、鳥が広範囲に散らばるので観察には向きません。大潮の満潮時、特に潮位5m以上ある時がオススメです。

リンク先にある潮位表で日時を確認してから行くといいでしょう。月2回くらい良いタイミングがありますよ。

干潟の生き物図鑑|佐賀県ラムサール条約登録湿地 東よか干潟 肥前鹿島干潟

少なくとも満潮時刻の1時間ほど前には着いて、観察ポイントを探しておくといいと思います。

服装や準備するもの

干潟は吹きっさらしで日陰はありません。夏は日除け対策、冬は防寒対策が必要です。足元はスニーカーでもいいですが、所々ぬかるんでいるので、長靴がベター。

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できれば両手が空くバッグで、双眼鏡があると観察しやすいと思います。

鳥の声以外聞こえない静かな干潟で時間を忘れてバードウォッチングを楽しみましょう!

次の記事では、東よか干潟のお隣の公園を紹介します。

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