動物好きの子連れ旅行記

野生動物観察をテーマに、子連れで旅行した記録です。

子連れ鳥見旅行で九州縦断!お正月は縁起のいい鶴を見る

2021〜2022の年末年始は、バードウォッチングで九州を縦断!

元日は縁起を担いで日本最大の渡来地でツル観察です。

前回の記事はこちら。

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渡来数日本一!ツルの渡来地出水

鹿児島県出水市は、ツルの一大越冬地です。渡来するツルは10,000羽を越え、もちろん日本一。

旅行2日目は、そんなツルを見に、出水市にやってきました。

鹿児島市からは車で約1時間半。到着する頃にはもう夕方。

すでに観察センターは閉まっていましたが、駐車場からツルの姿が見えます。

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よく見ると民家のすぐそばにもツルがいました。

ツルはたいてい両親と子供という家族単位で行動しています。頭が茶色っぽいのが子供。

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だんだん暗くなってきたので、渡来地を後にしてホテルへ向かいました。

出水市ツル観察センター

旅行3日目。朝からツル観察センターに来ました。この日は元日ということもあってか、観察客でかなり賑わっています。

車を降りた途端、クゥークゥーというツルの鳴き声が響き、期待が高まります。

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入館すると、ツルに関する展示もあり、けっこう興味深い。

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渡来数はなんと15,000羽以上!数え方の資料もあって本当に面白いですよ。

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観察センターの2階と屋上が観察スペースになっています。

屋上からは、千羽鶴ならぬ万羽鶴が!ズームなしだとこの距離感。

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少し拡大すると、黒っぽい点がぜーんぶツル!本当に圧巻です。

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前日に駐車場で見たツルもたくさんいると思ったけど、比べ物にならないくらいの数です。

たくさんいすぎてどこを見ていいかわからないくらい。密です!

観察できたツル4種

2階の展望室では、ボランティアの方がツルの見分け方などを解説をしてくださってました。

とにかくたくさんいるツルですが、この日は4種類観察できました。

ナベヅル、マナヅル

出水のツルの二大勢力。見えているほとんどがこの2種のどちらかです。

羽が黒いのが最大勢力のナベヅルで、14,000羽以上と圧倒的多数。羽が鍋底のように黒いからナベヅルです。

グレーの羽に赤い顔がマナヅル。1,000羽くらい来ていました。

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レアなクロヅル

ちょっと見にくいですが…中央の茂みにいるのがクロヅル。

羽はグレーだけど、首から頭が黒いからクロヅル。

よく見ないとマナヅルとの見分けが難しい。顔が赤いのはマナヅル、黒いのがクロヅルです。

今シーズンは数羽渡来しているクロヅル。この日はこの1羽しか見つけられませんでした。15,000羽のうちたった数羽なのでレアですね。

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激レア!ソデグロヅル

クロヅルよりさらにレアなのがソデグロヅル。なんとたった1羽しか来ていないそう(2021年12月現在)。

15,000羽のうちたった1羽!まさに激レア中の激レアキャラ。そんなソデグロヅルを、ボランティアガイドの方が見つけてくださいました。

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他のツルよりも一回り大きく、真っ白な姿が特徴です。羽を広げると先端が黒いので、袖が黒い=ソデグロヅル、なんだそう。

40倍ズームでなんとか撮れましたが、肉眼では全くわかりません。見えたとしても素人には白サギに見えてしまうかも。

ボランティアガイドさん、すごすぎる。

ツル観察センターは初心者バードウォッチャーにオススメ!

ツル観察センター近くの田んぼでは、冬の間保護団体が餌やりをしたり、水を張ったねぐらを作ったりと、ツルが越冬しやすい環境を整えています。そのおかげで、毎年たくさんのツルが渡ってきます。

時期になれば必ず見られて、双眼鏡で探さなくてもいいツルは、初心者でも観察しやすい鳥です。

朝一斉にねぐらから飛び立つ姿は早起きしないと見られませんが、家族単位で飛ぶ姿は昼間でも見れます。

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また、ツル観察センターはカラスがとっても多い!

ちょっと不気味…と思っていたら、こちらはミヤマガラスという種で、冬の渡り鳥なのだそう。

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ツル観察センターの基本情報

住所:〒899-0435 鹿児島県出水市荘2478番地4

電話:0996-85-5151

開所期間:11月1日〜3月第2日曜日、期間中無休

入館時間:9時〜17時(入館は16時半まで)

利用料金:大人220円、小中学生110円、未就学児無料

館内はお土産屋さんもあります。

鹿児島県出水市の観光情報満載のポータルサイト|出水ナビ

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