3月まで住んでいたアメリカ・ニューヨーク州のお出かけスポットを紹介しています。
今回は、州第二の都市、バッファロー近郊の自然保護区。バードウォッチングや野生動物観察ができる素敵な場所でした。
ニューヨーク州第二の都市、バッファロー(最大の都市は、言わずと知れたニューヨークシティです)。
州西部に位置し、ナイアガラの滝にもほど近いこの街は、工業都市として発展してきました。街の中心部から少し足を伸ばせば、豊かな自然に触れられる場所があります。
ラインスタイン・ウッズ自然保護区 Reinstein Woods Nature Preserve
この記事で紹介するのは、ラインスタイン・ウッズ自然保護区です。
バッファローから車で15分ほど。周辺は閑静な住宅街で、典型的なアメリカ郊外の町にあります。
118ヘクタールもの広大な敷地内は、トレイルが整備され、野鳥をはじめとする野生動物の住処として保護されています。
春から秋はハイキング、冬はスノーシューやクロスカントリースキーといったアクティビティが楽しめます。
入場無料なのが嬉しい。ただし、現在は新型コロナウイルスの影響でエデュケーションセンターとお手洗いが閉鎖されているので要注意です。
Reinstein Woods Nature Preserve
93 Honorine Dr., Depew, NY 14043
お散歩しながらバードウォッチングに挑戦
自然保護区ないのトレイルは主に5つ。すべてをあわせると3.5マイルにもなります。
ひとつひとつのトレイルはどれも1マイル(1.6km)未満と短く、大きなアップダウンもないので小さな子にも歩きやすいです。
我が家は、Lily Pond Loopという、駐車場から一番近いトレイルを歩きました。長さは0.3マイル(約480m)、池の周りをぐるっと一周するトレイルです。
トレイル案内には、野生動物を見る機会が多いトレイルと書かれていて、期待しながら歩きました。
公園の入り口には、案内の掲示板がありました。手前にあるのは記帳台。名前や人数、どこからきたかを書く欄がありました。
トレイルを歩き始めてすぐ、池沿いに三脚に望遠レンズを構えているカメラマンが数人いたので、何かいるのか聞いてみると、Red -tailed Hawk(和名アカオノスリ)が枝に止まっているとのこと。
最初、どこにいるのか全くわかりませんでしたが、親切な方にファインダーを覗かせてもらうと、確かにいました!
アカオノスリは北米大陸に広く生息する、体長45〜60cmの鷹です。歩き始めて数分で鷹を見られるなんて、幸先のいいスタートです。
池には鴨の姿もありました。我が家は秋に行ったので成鳥だけでしたが、春先や夏頃なら雛を見られるかもしれません。
池の周りの森では、小鳥を見かけましたが、動きが早く、写真を撮るのは難しかったです。
トレイル中盤、池沿いの木の上に再びアカオノスリを見つけました。
背中側は茶色ですが、お腹は白っぽい色をしていますね。木々の緑の中で白いお腹は目立つので、肉眼でも見つけやすかったです。
ちなみに池はこんな感じ。風のない穏やかな朝だったので、青空が少し映っています。
池にはビーバーの作ったダムもあります。わかりにくいですが、中央奥の、小枝が積み上がっている所がビーバーダムです。
トレイルの終盤で、またまた鷹を発見。どうやら一番最初に見た個体が飛んできたようです。
木の枝と葉っぱで見づらいですが、コンデジの40倍ズームでなんとか全身を撮ってみました。よく見ると、名前の通り尾羽が赤っぽいのがわかります。
人に慣れているようで、木の下で数人が観察していましたが、我関せず。数分間、カメラマンのモデルになった後、飛び立っていきました。
トレイルの最後には、Nature Play Areaという遊具のあるエリアがあります。自然保護区らしく、木製遊具が並んでいました。
正直、アメリカの公園によくあるような遊具ですが、子供たちにとってはトレイルを歩いたご褒美になったかな。
週末の朝は人も少なく、平和で穏やかな時間を過ごせる公園です。特別な準備なしに、手軽に自然に親しめました。