宝石にもたとえられる、美しい鳥カワセミ。バードウォッチャーに人気の鳥ですが、意外にも都内の公園で見ることができます。
今回は、初心者でも比較的簡単に(?)カワセミを観察できる善福寺公園を紹介します。
宝石のように美しい鳥、カワセミ
「飛ぶ宝石」「水辺の宝石」とも呼ばれるカワセミ。オレンジのお腹に青い翼、そして背中に輝くようなエメラルドグリーンの一筋が、まるで宝石のように美しい鳥です。
その美しい色合いから、被写体としても人気の高い鳥ですが、意外にも身近なところに生息し、都内の公園でも見ることができます。水辺の鳥なので、新宿御苑や上野公園、井の頭公園といった池がある公園で観察できます。
特徴的な姿なので、簡単に見つけられるかと思いきや、私のようなバードウォッチング初心者には少し難しいと感じました。
その理由は大きさ。カワセミはスズメくらいの大きさで意外と小さいのです。
ですが、杉並区にある善福寺公園では、初心者でも比較的簡単にカワセミを観察できました。
カワセミを見るには
カワセミを見つけるポイントはふたつ。
- 「キー」という鳴き声:カワセミは古い自転車のブレーキのような鳴き声です。
- 池の杭や張り出した枝:水辺で魚を狙っている時が見つけやすいです。
善福寺公園でカワセミ観察
善福寺公園には、上池と下池という二つの池があり、どちらでもカワセミが見られます。池の周りには囲むように遊歩道があるので、初めて行った時には一度ぐるっと歩いてみると様子が掴めます。
上に書いたポイントをもとに「キーー」という鳴き声がしたら近くの水辺を探してみると飛んでいる姿が見られるかもしれません。
私は何度か善福寺公園に行っていますが、ほぼ毎回カワセミが見れています。朝早い方が人が少なく静かに観察できますが、人の多い休日のお昼頃でも観察できています。
もっとも、天気のいい土日ともなると立派なカメラを持ったバードウォッチャーが何人も歩いていて、彼らがカメラを向けている方向をよく見ていた方がカワセミを見つけやすいかもしれません。
上池のカワセミ
上池では、弁財天〜遊び場のあたり(上の写真の地図で右上あたり)でよく見られるようです。
池に張り出したロープに止まっている姿。
後ろ姿です。下のくちばしがオレンジっぽいのでメスです。
こちらは杭に止まった姿。くちばしが黒いのでオスと思われます。
首が180°近く回っている…!
背中のエメラルドグリーンがよく目立ってきれいですが、サイズが小さいためかバードウォッチャー以外の人には案外気づかれていないようです。
運よく池のほとりに止まっていると近い距離で観察できます。写真はズームなしで撮ったものです。
下池では睡蓮との共演が期待できるかも?
下池では飛んでいるカワセミを何度か見ていますが、写真には撮れませんでした。遊び場やボート乗り場から距離がある下池の方が鳥見目的の方が多い印象です。
下池では、5〜6月の花のシーズンには、運が良ければ睡蓮をバックにカワセミが撮影できるかもしれませんね。
善福寺公園で見られる野鳥
こちらはバン。池の中を歩く姿が多いですが、たまに地面に上がってきます。
アオサギです。下池の常連のようで、ほぼ毎回同じ場所で見られます。
そのほか、カルガモやカイツブリといったカモ類、シジュウカラなどの小鳥、さらにはワカケホンセイインコまで生息しています。
また、鳥ではありませんが、池には亀もいました。子供には鳥より亀の方がウケが良かったです。
善福寺公園の施設案内
善福寺公園内には、池を囲むようにウォーキングコースが整備され、ウォーキングやジョギングをしている人も多いです。
遊具は2ヶ所に設置されていて、休日は多くの子どもたちで賑わいます。
土日祝日には貸しボートも営業しています。
善福寺公園へのアクセス
善福寺公園の最寄駅はJR西荻窪駅。駅からは徒歩で約20分弱。
道中は商店街やコンビニがあり、買い出しには困らないでしょう。公園付近にはカフェも点在しています。
バスでのアクセスは、JR荻窪駅から関東バス「南善福寺行き」に乗り、「善福寺公園」で下車すると、すぐ目の前です。
おまけ:善福寺公園近くのケーキ店「アテスウェイ」
せっかく善福寺公園まで来たのなら、ぜひ寄り道したいのが、吉祥寺のケーキ店「アテスウェイ」。
もはや説明不要なほどの超有名&大人気のこのお店、吉祥寺駅から歩くとかなり距離がありますが、善福寺公園駅からは近いです。
いつも行列ができていて、午後には品切れ続出ですが、夕方まで残っているケーキでも繊細で上品な味わいで、オススメです!