動物好きの子連れ旅行記

野生動物観察をテーマに、子連れで旅行した記録です。

モントリオールで子供を現地校に通わせる〜フランス語系公立小学校〜

我が家は2023年7月に3人の子供を帯同してモントリオールに引っ越してきました。9月から子供たちは現地のフランス語系公立小学校と中学校に通っています。

今回の記事では、公立小学校への転校手続きについてご紹介します。

バイリンガル都市モントリオールには、英語で授業を行う英語系の学校と、フランス語で授業を行うフランス語系の学校があります。我が家の子供たちはフランス語系の学校に通っています。フレンチの学校を選んだ理由はこちら。

doubutsu-koduretabi.hatenablog.com

日本で中学生だった上の子は、セカンダリースクールと呼ばれる5年生の中高一貫校のようなものに通っています。セカンダリースクールの転校手続きについてはこちら。

doubutsu-koduretabi.hatenablog.com

今回の記事では、下の子たちの通うフレンチの公立小学校への転入手続きについて体験談を書いていきます。

我が家は留学でも駐在でもないため、学校関係の手続きについて留学エージェントや前任者や勤務先のサポートは得られませんでした。自力で手続きをする中で、ネットの情報にはすごく助けられたため、この記事がどなたかの参考になれば幸いです。

※2023年8月時点での個人の体験談です。正確な最新情報は、必ずスクールボード(教育委員会)又は各学校へお問い合わせください。

ステップ1&2:スクールボードでの面談予約→面談

セカンダリースクール同様、フランス語が話せない子は転入にあたってスクールボードでの面談が必要です。住所を管轄するスクールボードで面談の予約を取りましょう。

ダウンタウンを含むモントリオール島東側を管轄するスクールボードは、CSSDMです。オンライン予約可能です。

www.cssdm.gouv.qc.ca

CSSDMの予約の取り方、面談当日の流れは、セカンダリースクールと同じなので、前回の記事のステップ1、ステップ2をどうぞ。

doubutsu-koduretabi.hatenablog.com

ステップ3:スクールボードからメールが届く

スクールボードでの面談を終えると、後日メールで入学する学校と入学日、登校時間が届きます。セカンダリースクールの案内メールと同じ日に届きました。ラッキーなことに、自宅に一番近い小学校が指定されていました。

持ち物については、昼食を持ってくるようにという指示だけで、学用品についてはこの時点では全く不明でした。筆記用具やノートをなんとなく揃えて持たせることにしました。

ステップ4:入学初日

指定された入学日に登校しますが、どの教室に行けばいいか分かりません。事務室に声をかけると「担任の先生との面談を終えないと授業に参加できない」とのこと。初耳なんですけど!!

先生の名前すらわからないので途方に暮れていると、ちょうど担任の先生が通りかかったのです。「あなたが息子くん?今日からよね?今から面談できるよ」と、まさに地獄に仏でした。

ステップ5:担任の先生との面談

ナイスタイミングで通りかかったのは、2番目の子の担任の先生でした。急遽、3者面談が行われ、好きな科目や興味があること、フランス語や英語はどのくらいできるかなどを聞かれました。前の学校の成績についても聞かれたので、用意していた英文の成績証明書を見せようとしましたが、「いらない」とのことでした。

15分ほどの短い面談を終え、無事授業に参加できることになりました。末っ子についても担当の先生に繋いでくださり、こちらもなんとか初日から授業を受けることができました。

なお、末っ子の担任の先生とは初日のお迎えの際にお会いし、後日面談を行いました。必要な学用品も担任の先生からそれぞれリストをいただき、買い揃えて持参しました。入学初日に間に合わなくても全然大丈夫でした。

小学校の学校生活について

通学は、保護者の送迎又はスクールバス(自宅からの距離によって制限あり)です。仕事などで通常の登下校時間に送迎が難しい場合は、有料で学校併設のデイケア(日本で言う学童保育)に預けることもできます。デイケアは朝の始業前と放課後に預けられます。高学年の場合は、ひとりで徒歩通学している子も見かけます。

小学校では、休み時間にスナックを食べる時間があるので、お弁当のほかにヘルシーなスナックを持たせるように案内されます。ヘルシーなスナックとは、フルーツ、チーズ、ヨーグルトなどとのこと。乳製品は、常温に置いたら傷むのが心配で、なんとなくクラッカーやフルーツを持たせています。

お昼休みは、担任先生ではなくデイケアの先生の監督となります。家に帰ってランチを食べる場合を除き、1回3ドルくらいかかります。うちは子供2人分なので結構な金額です。

こちらの学校は、祝日以外にもPed dayという平日休みが月1回くらいあります。セカンダリースクールならお留守番でもいいのでしょうが、小学生はそうもいかないのでデイケアに預けることも可能です。

ウェルカムクラスについて

ウェルカムクラスは、学年相当のフランス語力がない生徒のための集中クラスで、通常学級とは別のカリキュラムを受けます。1〜2年くらいウェルカムクラスで授業を受け、通常学級の授業を理解できるフランス語力が身についた時には、通常学級に合流します。

ウェルカムクラスの科目は、フランス語、算数、体育、音楽、アート。高学年になると理科もあります。

先生の指示は基本的にフランス語のみです。子供同士のコミュニケーションは、英語とスペイン語が多いとのこと。我が家の末っ子は英語もフランス語もできないため、日本語でお友達に話しかけているようです…。