モントリオールで中古車を買う - 動物好きの子連れ旅行記

2023年7月、転職によりカナダのモントリオールに引っ越しました。渡航後はひたすら生活の立ち上げで忙しくしていました。

生活立ち上げの中で、モントリオールで中古車を買った時の経験談をご紹介します。モントリオールやケベック州で車を購入する時の参考になれば幸いです。

モントリオールの中心部は、メトロ（地下鉄）が４路線走っていて、そのほかに市バスがかなりの本数あり、交通機関が割と便利です。ダウンタウンに住み、通勤通学もダウンタウンで完結するのであれば車は必要ないかもしれません。

しかし、IKEAやコストコなど、郊外の大型店に行くときには車があると便利です。我が家は5人家族で、1回の買い出しで購入する食材も多くてとても手で運ぶことはできないので、車を購入することにしました。

人によりニーズは様々ですが、我が家の場合、車の条件として

が絶対条件でした。

たったふたつの条件ですが、モントリオール周辺で日本車、特にミニバンは供給量が少ないのか見つけるのに苦労しました。

まず新車は、いくつかのディーラーに聞いたところ、納車まで3年待ちとのこと…とても待てないので、中古車を探しことにしました。

新車が供給不足だからか、中古車もカナダでは非常に高額です。年数が古く、走行距離が長い車が日本での新車のような値段で売られています。

安く購入するなら、Kijiji（日本でのジモティーのようなサイト）で個人売買するのが良さそうですが、全て個人の責任で行うため、中には盗難車や事故車を売るような悪質な売主もいるようです。こちらは右も左も分からない新参者なので、多少高くてもディーラーから購入することにしました。

渡航前に何軒かディーラーのサイトを探して、ホンダの認定中古車ショップでそこそこのお値段のミニバンを見つけ、日本にいるうちに契約にこぎ着けました。代金は日本から海外送金でお支払いです。

支払い後、納車までの間に自動車保険に加入します。購入したディーラーで保険会社を紹介してもらえました。

高い買い物なので、本来は実物を見て、試乗もしてから契約した方が良いです。特に個人売買であれば必ず車の状態を実際に見て確認しましょう。

また、VINナンバーという車両識別番号から、事故歴や修理歴といった車の履歴を調べることができます。我が家が購入したディーラーではCARFAXという会社作成の履歴を提供してくれました。有料ですが、個人でも履歴を調べることができます。

我が家は渡航直後から車を手に入れ、レンタカー代を節約したいと考え、相手の業者を信じて契約しましたが、今から思うとかなり危険な賭けでした。

納車後は、SAAQというケベック州での陸運局のような役所で登録手続きをして、自動車にかかる税金を支払います。手続きは事前予約制で、オンラインで予約をとります。

予約が取れたのが、なんと最短で1ヶ月半後！それまではディーラーでもらった仮ナンバーの紙をリアガラスに貼り付けておきます。

予約が取れた日時にSAAQの窓口で登録手続きをしに行くと、なんと応対した職員が車のVINナンバーを調べてひとこと。

「この車は盗難車だから登録できない」

は！？！？！？！？

ディーラーで購入した際の契約書類やCARFAXの履歴を見せても、

「この日付以降に盗難届が出されたんじゃないの？」とけんもほろろで追い返されてしまいました。（実際、2ヶ月くらい前の日付の履歴だったので）

いやいや、モントリオールで割と大きな店舗を構えるディーラーから購入したので、盗難車を売りつけるような詐欺まがいのことはないと思うんだけど…。

大急ぎでディーラーから最新の日付の履歴をもらって見せても却下で、ディーラーとSAAQ窓口を何度も往復し、結局ディーラーからSAAQに経緯を説明してもらい、なんとか登録することができました。

ディーラー曰く、最近SAAQで使用するシステムが変更になり、このようなエラーデータが多発しているとのこと。盗難車と言われた瞬間、せっかく買った車を失う恐怖や、警察に捕まる恐怖を感じ、数日間は気が気じゃありませんでした。

車の購入からナンバープレートの入手までを時系列で書きます。

ディーラーによっては登録手続きを代行してくれる業者もあるようです。手数料がかかっても面倒を避けるためにお願いした方がいいです。我が家も次の機会があれば、業者に代行を頼むと思います。

そして、車を買うときはきちんとしたディーラーから買うことを強くお勧めします。個人売買で今回のようなケースに当たった場合、どのように解決すればいいのか見当もつきません…。