動物好きの子連れ旅行記

野生動物観察をテーマに、子連れで旅行した記録です。

【本帰国準備】海外からの保活のやり方〜前編

我が家は2020年3月にアメリカから本帰国し、末っ子は今保育園に通っています。

今回はいつもの旅行関連の記事ではなく、我が家の経験をふまえた海外からの保活についてお話しします。

今回は、海外からの保活のやり方について。

去年我が家が保活をした時、あまりにも情報が少なく、手探り状態でした。旅行に関係ない記事ですが、我が家の経験が今後海外から保活をする方の手助けになれば幸いです。

保育園の基礎知識 

ご存知の方も多いですが、保育園は認可保育園と認可外保育園の2種類に分けられます。

園庭のイメージ

認可保育園

面積や設備、子供と職員の人数比率など、国が定めた基準に合わせて作られている(=認可を受けている)のが認可保育園です。国の基準を満たすので、ハード面では一定の品質が期待できます。

運営主体は自治体や社会福祉法人、民間企業など様々ですが、入園申込先は自治体の保育課です。自治体が独自に定めた入園基準に沿って各家庭の状況を点数化し、入園内定を出していきます。

申し込みは随時できますが、4月入園だけは前年の秋に一斉に受付というところが多いです。都市部の激戦区では、4月以外の入園は絶望的とも言われます。

認可外保育園

国の基準に沿わずに運営されているのが認可外保育園です。国の基準に合わないからといって、一概に質が悪いわけではありません。

例えば東京都認証保育所のように、自治体の基準を満たす保育園もありますし、独自の教育方針のためにあえて認可を受けない園もあります。

一般的には、認可保育園より保育時間が長く、柔軟な対応の園が多い印象ですが、本当にピンキリなので見学をしたり通園させている人に話を聞いたりして情報を得た方がいいです。

各施設に直接入園申し込みをします。

海外からの保活手順

基本的には海外でも国内でも保活でやることは変わりません。が、海外在住だと見学も気軽にできないし、電話で問い合わせるにも時差があったりでハードルが高くなりがちです。夫婦で協力して行えるといいですね。

大まかな手順は以下の通りです。

  1. 住む場所(自治体)を決める
  2. 入園基準をチェックする(認可保育園の場合)
  3. 入園したい保育園をリストアップする
  4. 書類を揃えて入園申し込みをする

ここでは、春の本帰国、4月入園の場合について書いていきます。

4月以外の入園でもやることは同じですが、激戦区では認可保育園の年度途中入園ほぼ不可能と思われるので、はじめから認可外保育園に絞って保活をした方がいいかもしれません。

それぞれのやり方を詳しく説明していきます。

1.住む場所(自治体)を決める

もし日本に持ち家があって帰国後は持ち家に住むのなら、このステップはもう終了です。我が家はこのパターンでした。

持ち家がない方や、持ち家には戻らない方は住む場所を決めます。具体的な物件までは決まらなくても、住む自治体を決めておきましょう。

この時、認可保育園を狙うなら次のステップの入園基準のチェックまで並行して行いながら住む場所を決めるといいと思います。

なぜなら、入園基準は自治体が独自に決めるので、少しでも自分に有利になる基準の自治体を選べるからです。

2.入園基準をチェックする(認可保育園の場合)

認可保育園を希望する場合は、自治体の入園基準をチェックしておきましょう。

毎年8〜10月、ちょうど今くらいの時期に保育園の入園案内を出す自治体が多いようです。役所のHPから見られるところがほとんどですので、よーく読んでおきましょう。

我が家の住む市では、入園基準や申込方法、市内の保育園一覧と募集人数などが載っていました。

チェックするポイント

チェックを入れるイメージ

保活激戦区では、認可保育園に入るには両親フルタイム勤務で祖父母の日常的な育児の手助けはない、というのが前提になっています。

その上で、自治体の基準に沿ってどれだけ加点を稼げるかが入園の分かれ道になります。

よくある加点の例は、

  • 保育園に通う兄姉がいる弟妹は加点
  • 双子ちゃん、三つ子ちゃんのは加点
  • すでに認可外保育園に通っていれば加点

さらに、同点で並んだ時には次のような優先順位を設けている自治体もあります。

  • 世帯年収が低い方を優先
  • 居住年数が長い方を優先

ここまで読んでお気づきと思いますが、海外在住ではこういった加点や優先順位はほとんど狙えません。なので、激戦区の場合は認可保育園だけではなく認可外保育園も検討しておくか、自分に有利な基準の自治体を選ぶといいでしょう。

そもそも、海外から申し込めるのか?

自治体によっては、住民票がないと入園申込すらできないところもあります。申し込みができる場合でも、海外在住では収入証明など追加書類の提出を求められることがあります。

このあたりの詳しい条件は、役所HPに載っていなかったりするので、私は電話で保育課に問い合わせてみました。

問い合わせた内容は、

  • 転入予定だが、申し込みできるか?(→転入先の住所がわかれば申し込み可能でした)
  • 海外在住だが、追加で必要な書類はあるか?(→ドル建て給与を円換算した給与証明を勤務先に発行してもらう必要がありました。あとは、日本国内の郵送先や連絡の取れる電話番号が必要だったので、実家に頼みました)
  • 入園申込は郵送でもできるか?(→郵送不可で、窓口のみの受付でしたが、持参するのは代理人でもOKとのこと。申込期間に一時帰国することができなかったので、これも実家に頼みました)

このように、海外在住者が認可保育園に申し込むには、国内にいる家族や友人に書類の提出を頼むか、申込期間に合わせて一時帰国が必要です。

本当に挫けそうになりましたが、役所の人は親切にいろいろ教えてくれたので、時差に負けずに電話して良かったです。

 

長くなりましたので、今回はここまで。次回の後編に続きます!