照ヶ崎海岸でアオバトを見よう!
美しい緑色の羽を持つ、アオバト。普段森の中に住み、めったに見ることのできない彼らが、集団でやってくる海岸があります。
NHKの番組「ダーウィンが来た!」で取り上げられたアオバトを見るために、大磯の照ヶ崎海岸へ行ってきました!
アオバトって?
アオバトは、名前のとおりハトの仲間。
ほぼ全身が緑色、くちばしは水色という美しい色をしたハトです。
日本では留鳥(北海道では夏鳥)で森林に生息していますが、森ではなかなか見ることはできません。
そんなアオバトが、夏から秋に集団で飛来する海岸があります。
アオバトがやってくるのは、神奈川県大磯の照ヶ崎海岸。
丹沢の山地に住む群れが、ミネラルを補給するために海水を飲みに来るんです。その様子は、NHKの動物番組「ダーウィンが来た!」でも取り上げられました。
アオバトを見に、照ヶ崎海岸へ
今回は、照ヶ崎海岸で行われたアオバト観察会に参加してきました。
JR大磯駅に8時前に集合。歩いて10〜15分で照ヶ崎海岸に着きます。
海岸に着くと、すでにアオバトが飛んできてます。
ごっついカメラを構えたバードウォッチャーが
何人もいます。
よく晴れて暑い日でした。南向きのビーチは、日陰が一切ありません!
ここは砂利のビーチでした。釣りやカヤックなどマリンスポーツを楽しむ人もいました。
照ヶ崎海岸の野鳥たち
照ヶ崎海岸の野鳥といえばアオバトですが、それ以外にも探せば鳥がいます。
ちなみに私はバードウォッチング初心者なので、ほぼ全てガイドの先生が見つけてくれました。
まずはイソヒヨドリ。電柱のてっぺんでさえずっていました。
こちらはトビ。悠々と飛んでいます。
季節により見られる鳥は変わり、夏はやはりアオバトがメインです。
ウミネコ救出劇!
私たちが照ヶ崎海岸に着いた時から、波打ち際でじっと動かないウミネコの幼鳥がいました。
片方の翼に違和感があるのがわかりますか?
なんと翼に釣り糸が絡まっていました。
網を持った親切な男性がウミネコを捕まえ、体を押さえつつ糸を切っていきます。
翼の根元まで絡んでいたので、完全には取れなかったものの、出来るだけ取り除いて海に返します。
頑張って生きていくんだよー!
あっという間に沖へ逃げて行きました。
海水を飲むアオバト
この日のアオバトは群れの大小はありますが、数分おきに山から飛んできていました。
肉眼でばっちり見れるくらい近くを飛ぶこともありました。
が、撮影となるとかなり難しいです。
飛んでいるスピードが速いのと、海岸が南向きなので日が高くなるほど逆光になります。
逆光ではアオバトのきれいな羽色が真っ黒く写るので、普通のハトのように見えてしまいます。
ですので、岩場に止まっている短い時間が撮影のチャンス!
緑の羽、水色のくちばし、そして赤い脚がきれいですね。
翼がブドウ色なのがオス、全体的に緑なのがメスです。
手前の2羽はカップルかな?
動物番組で見た光景が目の前で繰り広げられていて、感動しました。
観察会のようなイベントは初めてでしたが、鳥好きな方々と情報交換しながら観察ができて、とても楽しいひとときでした!
あのCMが頭をよぎる
2時間にわたる観察会では、アオバトをたくさん見られました。ハトをこんなにじっくり見るのは初めてかもしれません。
集団で旋回しながら飛ぶハトを見ていると、頭の中には昔流れたCMが流れてきます。
「ロート、ロートロートォ〜↗︎」
「ロート、ロートロートォ〜↘︎」
「ロー○せいや〜く〜♪」
メロディーが浮かんだあなたは同世代かもしれませんね。
アオバトを見るには
お手軽にアオバトを見るなら関東なら照ヶ崎海岸が有名です。普通に飛んでいるので初心者でもすぐに見つけられますよ。
休日には三脚を構えたバードウォッチャーが集まります。
- 時期:5月〜10月上旬。晴れの日の方がよく出ます。
- 時間:日の出〜午前中。撮影には朝早い方が良いです。
- アクセス:JR大磯駅から徒歩10分
- 近隣施設:駅前にはコンビニあり。
- あると便利:日焼け対策、双眼鏡など
山の中に住むアオバトを見るなら、群馬県でツアーが行われているようです。私は未参加ですが、本格的に山の中を歩いていくようです。