【2歳児連れ】2012年夏オーストラリア・ケアンズ旅行記⑤〜動物いっぱい!アサートン高原のエコロッジ
2012年夏に2歳の娘を連れてケアンズへ旅行しました。
今回は、アサートン高原で我が家が泊まったエコロッジをご紹介します。
熱帯雨林の中のツリーハウスで、部屋にいながらにしてヒクイドリ、ポッサム、パディメロン(ヤブワラビー)といった動物が見られました。動物好きに絶対おすすめのロッジです。
前回の記事、アサートン高原の見どころ紹介はこちら↓
doubutsu-koduretabi.hatenablog.com
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アサートン高原のロッジ「The Canopy Treehouses and Wildlife Sanctuary」
我が家がアサートン高原で泊まったのは、キャノピーツリーハウス(The Canopy Treehouses and Wildlife Sanctuary)。熱帯雨林に包まれたエコロッジです。
町から離れた場所にあるので、車がないと不便ですがその分自然の中で非日常を楽しめる宿です。ツリーハウスの位置は下の地図で右下のあたり。
ツリーハウスの紹介
ロッジは、フロントのある母屋と森に点在するツリーハウスに分かれています。母屋にも宿泊できる部屋はありますが、我が家はツリーハウスに泊まりました。
ツリーハウスなので、入口は2階部分にあります。室内に入るには階段しかないので、スーツケースを持って入るのは少し大変でした。
ツリーハウスの中はこんな感じ(散らかっててすみません!)。室内に入るとすぐに、リビングダイニング、キッチンがあります。
薪ストーブもありました。7月は朝晩とても寒くなるので、重宝しました。ロッジのオーナーが火のつけ方を教えてくれましたが、慣れない私たちは火がつけられず何度となくオーナーに助けを求めました…。嫌な顔せず何度も来てくれて、とっても親切なオーナーでした。
キッチンはこんな感じです(これまた散らかっててすみません)。食洗機、大きなオーブンとガスコンロ、レンジ、冷蔵庫、食器や調理器具が揃っています。
ロッジの周辺には店やレストランがないので、基本的に食材を買い込んでの自炊になります。テラスにバーベキューグリルがあり、外でバーベキューもいいかも(ただし、動物の落し物に注意!)
キッチンには鳥やカメの餌、ポッサム用のバナナ(後述)がありました。
リビングの奥には寝室とバスルームがあります。ロフトにも1台ベッドがあり、6名まで同じツリーハウスに泊まれます。バスルームには、夜になるとカエルが侵入してくるので苦手な方には厳しいかもしれません。
外置きですが子連れに嬉しい洗濯機、乾燥機もありました。Wi-fiはフロント周辺でしか繋がりません。
ホテルと違い、お部屋の清掃は毎日ではありません。頼めば有料で来てくれるかもしれませんが、我が家はタオル類は自分で洗い、特に問題は感じませんでした。
敷地内は砂利道なので、車の運転には十分ご注意くださいね。
ロッジで見られる動物たち
このロッジのいいところは、外出しなくても動物たちが見られるところ。小さい子がいるとどうしてもお部屋で過ごす時間が長くなりがちですから、これは本当に嬉しいです。
ここでは、我が家が3泊する間に見られた動物を紹介します。
テラスに来る野鳥
熱帯雨林に包まれたツリーハウスなので、朝は鳥たちのさえずりで目覚めます。
我が家が滞在したツリーハウスのテラスには野鳥の餌代があり、毎朝いろいろな鳥がやってきました。
よく見たのはキンショウジョウインコ(英名King Parrot)。ケアンズ周辺では標高の高い場所に生息しています。
オスは頭からお腹にかけて赤いのが特徴です。クリスマスカラーが美しい鳥です。
キンショウジョウインコのメスはお腹だけが赤色です。一緒に写っているのはミツスイの仲間です。おそらくシラフミツスイかな?そうであればケアンズ周辺の固有種です。
フヨウチョウも来ていました。形はスズメにそっくりですが、目の周りからくちばしにかけての赤いラインがかっこいいです。
ツリーハウスには鳥の餌が用意されているので、宿泊者は自由に餌をあげられます。こんなに近くに人間がいても全然逃げないインコたちです。
ヤブツカツクリ
エコロッジの敷地で一番よく見かけたのはこのヤブツカツクリ。七面鳥のような見た目です。
野鳥の餌台のおこぼれを狙っているのか、朝〜昼間にかけて数羽連れだっているのをよく見ました。
大人の太ももあたりまでの大きさで以外と大きいので、子供は怖がっていました。
ポッサム
毎朝やってくるのが鳥たちなら、夜にやってくるのはこのポッサム。毎晩テラスに遊びに来ていました。
ロッジのオーナーからは「ポッサムが中に入るから、夜は絶対に窓を開けないように。もし入ってしまったら、ツリーハウスに置いてあるバナナで外におびき出して」という注意を受けました。それほど人を恐れない動物です。
テラスにあるバーベキューグリルに乗っています。
「何かくれないかな〜」と毎晩室内を覗きに(?)来ていました。
パディメロン
小型カンガルーのワラビーの仲間、パディメロンもよくやってきました。ポッサムは夜にしか見ないのに対し、パディメロンは昼間でもツリーハウス周辺に出てきました。
ロッジの母屋前では毎晩動物への餌付けをしていて、パディメロンを見ることができます。
街灯など一切なく、真っ暗な山道です。ツリーハウスから母屋に行くときはライトを持って行きましょう。ツリーハウス内にも強力な懐中電灯が用意されていました。
カメ
ロッジの広大な敷地にはいくつかトレイルがあり、小川が流れています。
小川には、カメがたくさん住んでいて、人間を見ると近くに寄ってきます。
ツリーハウスにカメの餌があるので、ぜひ持って出かけましょう。
カモノハシ
このロッジ、敷地内で珍獣カモノハシも見ることができます。オーナーにカモノハシが見られるポイントを教えてもらい、夜明け前に行ってみました。
カモノハシは夜行性なので日の出か日の入り前後に行くと会える可能性が高くなります。
最初は、早朝の森は薄暗く、カメとカモノハシを見間違えたりしましたが、目が慣れてくるとだんだん見えてきます。
カメは餌付けされて人間に寄ってきますが、カモノハシは寄ってこないのも見分けるポイント。
↑ボケボケの写真ですみません!素人の腕ではこれが限界でした。ぜひ肉眼で見てみてくださいね。
キノボリカンガルー
キノボリカンガルーはその名のとおり木の上に住むカンガルーです。ほとんどがニューギニア島に生息し、オーストラリアではここアサートン高原周辺でしか見ることができません。絶滅危惧種なので野生の個体を見るのは珍しいそう。
滞在中の朝、ロッジのオーナーから電話で母屋近くにキノボリカンガルーが出たとの知らせを受け、見に行ってみました。
木の高いところ、枝に紛れて確かにキノボリカンガルーが!朝の食事中なのか木の葉をバリバリ食べていました。
なかなか見られない希少種まで観察できました。
ヒクイドリ
2番目に大きな鳥で、ダチョウと同じく飛べない鳥です。オーストラリア北東部やニューギニアなどに生息する絶滅危惧種。
黒い羽毛に青い首、首から下がった赤い肉垂が美しいです。
図鑑でこの鳥を見て以来、ぜひこの目で見てみたいと長年願ってきました。このキャノピーツリーハウスもヒクイドリに会えるという口コミを見て宿泊を決めました。
オーナーからは「ヒクイドリは神出鬼没。うっかり鉢合わせすると危険だから森を歩くときは傘(ツリーハウスに用意されている)を持って行ってね」と言われていましたが、滞在中全然会える気配がありませんでした。
数を減らしているし、仕方ないかと半分諦めていましたが、チェックアウト1時間前にふとテラスの下を覗くと…いた!
その時の興奮は、今でも鮮明に覚えています。テラスで騒ぎすぎたからか、ヒクイドリがこちらを見ていました。
足の爪が立派です。確かにキックされたら人間はひとたまりもないですね。
頭のトサカが小さいので、まだ若い個体かな。しばらく地面に座っていましたが、おもむろに立ち上がり、森に消えて行きました。
私のはてなアカウントの写真はこの時に見たヒクイドリです。最後の最後でヒクイドリに出会えて本当に嬉しかった!
動物好きならぜひ泊まってほしいエコロッジ、キャノピーツリーハウスの紹介でした!
次回の記事ではアサートン高原のレストランを紹介します。
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