南米のイグアスの滝、アフリカのビクトリアの滝と並ぶ「世界3大瀑布」に挙げられている、ナイアガラの滝。
アメリカ滝、ブライダルベール滝、そしてカナダ・アメリカ両国にまたがる大きなホースシュー滝を総称してナイアガラの滝と呼びます。
今回は、アメリカ側からナイアガラの滝を観光したのでご紹介します。
ナイアガラの滝の場所
アメリカのニューヨーク州とカナダのオンタリオ州にまたがるナイアガラの滝。
アメリカ側のゲートシティはバッファロー・ナイアガラ国際空港。ニューヨークをはじめ、アメリカの主要都市からフライトがあります。車やシャトルバスで40分ほどでナイアガラの滝に着きます。
フロリダの都市からは、ナイアガラの滝まで車で15分ほどのナイアガラフォールズ国際空港へのアクセスも可能です。
カナダ側のゲートシティは、トロント国際空港。日本からの直行便もある、カナダ有数の大きな空港です。
トロントからはバスや車で1時間半〜2時間くらい。
ナイアガラの滝:カナダ・アメリカそれぞれの特徴
ナイアガラの滝は、カナダ・アメリカ側それぞれから楽しめます。車や徒歩で国境を越えられるので、パスポートをお忘れなく。
カナダ側は滝の全景が見え、観光地化されている
カナダ側の展望台からは、両国にまたがるホースシュー滝の全景が美しく見えます。
条件によっては、写真のように滝に大きな虹がかかることも!
滝の周辺にはホテルや商業施設が建ち並び、ホテルの部屋やレストランで食事を楽しみながら滝を眺めることも可能です。
アミューズメントパークなどもあり、滝以外も楽しめる、一大観光地となっています。
アメリカ側は州立公園
カナダ側と違って、アメリカ側は州立公園として整備されていて、あまり商業化されていません。
また、アメリカ側の展望台は、滝に近く、迫力ある眺めを楽しめますが、滝の全景を見ることはできません。
カナダ側より人が少なくのんびりと自然を楽しめる反面、食事などの楽しみは少ないです。
Niagara Falls State Park | Niagara Falls USA
ナイアガラフォールズ州立公園(アメリカ側)
我が家はのんびりとした雰囲気が好きで、アメリカ側のナイアガラフォールズ州立公園に何度か遊びに行っています。
車で行く場合、州立公園には駐車場(1日10ドル)がありますが、それほど広くなく、午前中早い時間に満車になることが多いです。
その場合は、公園外のRainbow Blvd沿いの民間駐車場に駐車します。1日20〜30ドルとお高め。
離れた駐車場は安くなりますが、州立公園周辺以外は街の雰囲気が荒れているので、ここはケチらない方がよさそう。
州立公園内には、滝が見られる展望台がいくつかありますが、我が家のオススメはふたつ。
Cave of theWinds展望台
マップの右側、ゴート島にあるCave of the Windsの展望台です。ブライダルヴェール滝とアメリカ滝を真横から見られるポイントです。
カナダとの国境にかかるレインボーブリッジが美しく見える場所です。
テラピンポイントTerrapin Point展望台
同じくゴート島のテラピンポイントからは、ナイアガラの滝で最も大きなホースシュー滝を間近に見ることができます。
大きすぎて全景は見られませんが、すごい迫力!対岸にはカナダのビル群も見えます。
ずぶ濡れ覚悟!「霧の乙女号」
ナイアガラの滝で外せないのが、ボートツアー。
カナダからはホーンブロワーナイアガラクルーズ(Hornblower Niagara Cruises)、アメリカからは霧の乙女号(Maid of the Mist)が出ています。
Hornblower Niagara Cruises | Niagara Falls Tours & Boat Rides(カナダ側)
Niagara Falls Boat Rides & Trips | Maid of the Mist(アメリカ側)
どちらも約20分間のツアーで滝のすぐそばまで行くことができます。川が凍る冬は運休で、運航期間は公式サイトで確認してください。
カナダ側はガラス張りの船室があるので、絶対に濡れたくない方はカナダ側をオススメします。
アメリカ側は一回り小さな船で、揺れも大きくアトラクション感が強いです。
ここでは我が家の乗ったアメリカ側、霧の乙女号を紹介します。
チケット購入
我が家は州立公園内、プロスペクトポイントにあるチケットブースで買いました。9月末に行った時はそれほど待ち時間もなくスムーズに買えました。
夏休みの観光シーズンは長蛇の列になります。朝早く(9時から運航開始)行くか、公式サイトからのオンライン購入がオススメです。
チケットは大人19.25ドル、子供(6〜12歳)11.2ドル。5歳以下は無料です。
いざ、乗船!
入場したら、船乗り場までエレベーターで降ります。降りた先で係員に青いポンチョをもらって、乗り込みましょう。
1番人気は2階デッキの前方ですが、滝に接近したらボートは方向転換するので、どこにいてもよく見えます。
あまり濡れたくない人は、1階デッキの中央部にいましょう。2階デッキは屋根がないので、ポンチョがあっても濡れます(笑)。
アメリカ滝のすぐそばを通ります。
ここまでは全然余裕。みんなカメラを構えて記念撮影しています。
だんだんホースシュー滝に近づいていきます。
ホースシュー滝が近くなると、水しぶき、揺れともに激しくなっていきます。まるで台風中継のよう!
水しぶきの勢いが強く、滝の方を見られません!もちろんカメラを出す余裕もなく、写真はありません。
滝から遠ざかりはじめて、ようやくカメラを出せました。
2階デッキにいた我が家、顔、手、足元はしっかり濡れました。晴れていればすぐ乾きますが、寒い時期は辛いかもしれません。
子連れで乗る時のアドバイス
- もらえるポンチョは子供サイズもありますが、乳幼児には大きすぎます。小さい子には自前のレインコートなどを用意しましょう。
- 揺れるのでベビーカーは危険です。赤ちゃんは抱っこ紐の用意を。
- ポンチョを着ても、顔や足元は濡れます。タオルなどがあると便利。
- カメラや携帯は、防水対策をしっかりと!
ボート前後に、展望タワーに立ち寄ろう
霧の乙女号のチケットには、展望タワーの入場も含まれています。ボート乗船後に寄ってみました。
船乗り場からエレベーターで登ってすぐです。
柵はありますが、かなりの高さなので下を覗き込むのは怖い…。
手前にアメリカ滝、奥にはホースシュー滝がよく見えます。
これから10月中旬にかけて、黄葉がピークを迎えます。
秋景色のナイアガラも、きっと美しいことでしょう。
ぜひ、訪れてみてくださいね。