ニューヨーク州と言っても、マンハッタンの摩天楼があるニューヨークシティではなく、州北部の田舎町。ニューヨーク州は広く、ニューヨークシティを離れると大自然や田園風景が広がっています。
ニューヨーク州に住んでいる間、子連れでたくさんお出かけしたなかで、おすすめの場所をご紹介していきます。
今回は、コーニングガラス美術館。ガラスに特化した美術館としては世界屈指の規模を誇るところです。
コーニング・ガラス美術館 Corning Museum of Glassとは
コーニング Corningは、世界を代表するガラス製品メーカーです。
ガラス製品は、液晶画面や光ファイバー、医療機器など私たちの生活のあらゆるところで使われています。身近なところでは耐熱ガラスのパイレックスや食器のコレールもコーニング社の製品です。
そんなコーニング社の本社がある、ニューヨーク州コーニング市にあるのが、このガラス美術館なのです。
ニューヨークシティからは車で4時間半くらい。
公共交通機関はないに等しいですが、ニューヨークシティからナイアガラの滝まで陸路で移動する通り道にあるので、ツアーの立ち寄り観光スポットにもなっています。正直、周辺にこれといった観光場所がないので、車がない場合はこうしたツアーに参加するのが現実的でしょう。
ガラス美術館の概要
入場料は大人20ドル。17歳以下の子供は無料なのが嬉しい!そのほか、有料でガラス作り体験もできます。
開館時間は毎日9時から19時まで(季節による)。
新型コロナウイルスの影響で休館していましたが、マスク着用と入館時の検温の上、再開しています。お出かけの際は、最新情報をチェックしてくださいね。
子連れ情報
館内はベビーカーOK(貸し出しはありません)。エレベーターが数カ所あるので、ストレスなく回れます。
女性用お手洗いはおむつ替え台あり(男性用は未確認)。
館内のカフェには、子供でも食べやすいチャーハンや焼きそばが売っていますが、離乳食やミルクの用意はありませんでした。
ガラス作り体験は、年齢制限があり、一番簡単なもので4歳以上となっていました。
実際に家族で行ってみました!
ガラス美術館、世界最大級の規模だけあって中はとても広いです。すべての展示を見て、体験もやるならとても1日では足りません。
美術館の中をちょっとだけ紹介します。(館内は撮影OKです)
現代アートの部屋
まず、入場して最初にあるのが、ガラスを使った現代アート。
スケールの大きな作品をはじめ、ガラス製なのが信じられないような作品も並んでいます。
中には日本人アーティストの作品も飾られていました。
ガラスを使った最先端技術
アート作品ばかりではありません。ガラスを使った科学技術のコーナーでは、「え、これもガラスなの⁉︎」というような意外な発見が。
宇宙服の繊維にはガラスが使われているそう。
天体望遠鏡などの光学レンズはもちろんガラス製。
見るだけでなく、体験できるコーナーもあるので、楽しく学べます。
圧巻はこちらのスーパーカー。実物が飾られていて、パパと息子が釘付けでした。
必見のデモンストレーション
ガラス美術館では、1日に何度かデモンストレーションを行なっています。チケットカウンターでスケジュールをもらえますので、時間をチェックしておきましょう。
ガラス作りのデモンストレーションでは、運が良ければできたばかりの作品(花瓶など)をもらえるかも?
ガラス作品の歴史コーナー
最後はガラスの歴史について。ガラスの歴史は古く、古代エジプトやメソポタミア文明時にはすでにガラス製品が生活の中で使われていたようです。
歴史コーナーの見所はなんと言っても、中世ヨーロッパの豪華絢爛なガラス製品の数々。思わずうっとり見惚れてしまいます。
私のお気に入りは、ペーパウェイト。緻密なガラス細工は、芸術作品そのものです。自宅にあったらもったいなくて使えないかも。
おわりに
実は、我が家は何度かコーニングガラス美術館を訪れています。
丸一日でも足りないくらいの見応えで、何度も通いたくなる魅力ある美術館です。館内にはカフェやショップも併設されているので、時間をたっぷり取って楽しんでくださいね。