動物好きの子連れ旅行記

野生動物観察をテーマに、子連れで旅行した記録です。

山梨の秘境でアニマルウォッチングツアー体験記:後編

2021年3月、山梨県早川町で行われたアニマルウォッチングツアーに参加してきました。久しぶりのひとり旅!

今回は、ツアー体験記の後編です。

前回の記事はこちら。

doubutsu-koduretabi.hatenablog.com

ツアー中に泊まった宿の紹介はこちら。

doubutsu-koduretabi.hatenablog.com

日没の森でムササビを観察

ムササビを観察するため、南アルプス邑野鳥公園のビジターセンターで日没を待ちます。

ムササビは大体日没後30分後に巣箱から出てきます。

写真のようになんの変哲もない巣箱ですが、中にはカメラが仕掛けられていて、ムササビの様子を見ながら待つことができます。

木の巣箱

日没までは熟睡しているのかほとんど身動きのなかったムササビですが、暗くなってからはだんだんモゾモゾと動き出してきます。

巣の中で動く様子が見られたら、屋外に移動して巣箱から少し離れた場所でムササビが出てくるのを待ちます。

ムササビの体内時計は本当に正確で、日没後30分くらい経つと、巣箱から顔を出しました! こっちを見てます。

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この個体は人によく慣れているとのことですが、この日は私たち動物オタクの熱気におそれをなしたのか(?)何度も巣箱から顔を出してこちらの様子を伺っていました。

ガイドさんも「今日はすごく人を気にしていますね」と、一旦ライトを消してムササビを刺激しないように静かに待ちます。

待つこと15分くらい…ムササビはサッと巣箱からでると、目にも留まらぬ速さで木を登り、別の木に飛び移って行きました。まさに空飛ぶザブトン。

動画を撮りたかったけれど、暗かったのと一瞬のできごとで撮れず。しっかりと目に焼き付けました。

夕食後はナイトサファリへGo

夕食を食べたら、二手に分かれてナイトサファリへ!

ガイドさんの運転する車で動物を探します。ターゲットは主に鹿です。

ヘルシー美里を出て数分後、道路沿いの畑にあるのを発見!どうやら子連れのメスの群れです。

お尻の白い毛を逆立てて、こちらを警戒しています。

シカの群れ

その後、河原に行くと鹿が点々としていました。

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カメラ目線で。両目が光ってます。

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1時間半くらいかけて早川町内を回り、たくさんの鹿を見ました。

残念ながら角を持つオス鹿には会えず。オスは単独行動が多いので、見る確率が低いようです。

意外なことに、民家のすぐ近くに出てきている鹿も多く、人と動物の距離が近いことを感じました。

カモシカ探して林道を歩く!

2日目は、カモシカをターゲットにこの時期よく出てくるという林道を歩きます。 

案内図

看板を見る限り、車も通れるようですが、結構荒れていてとてもそうは思えません。

山道

歩き始めは上の写真のような感じでしたが、そのうち落ち葉がふくらはぎまで積もった道を歩きました。落ち葉に紛れて枝が落ちていたりするので、とにかく足場が悪かったです。

歩くのに必死で、写真を撮る余裕がありませんでした(汗)

山並み

途中、鹿の警戒した鳴き声を聞いたり、何か動物の足音を聞いたりしましたが、姿は見られず。

山を見通せる場所で休憩です。ガイドさんがシートまで用意してくれていたので座って休めました。 

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林道は途中、土砂崩れで寸断されていたのでここで引き返します。

カモシカがよく見られるという林道で収穫がなかったので、何ヶ所か可能性のある場所を車で回りましたが、そこでも見られず。 

石碑

最後の望みをかけてやって来たのが、糸魚川ー静岡構造線。東日本と西日本を分ける大きな断層です。 フォッサマグナという方が有名かもしれません。

断層

こちらがその断層です(木で少し隠れていますが、矢印の方向です)。断層を境にして、地面の色が微妙に違っているのが見えます。

地質学者が見るととても感動するという、この断層の付近もカモシカがいたりするようですが、この日は全く会えませんでした(涙)

ツアーはこの後、昼食を挟んで終了でした。

帰りもJR下部温泉駅か高速バス停まで送ってくれます。

ちなみに、駅へ行く送迎車の中で、道路脇で餌を食べている猿を見ました。一瞬だったので写真に撮れませんでしたが…本当に野生動物が多い場所なんだと思います。見れるかどうかは運次第ですね。

アニマルウォッチングツアー基本情報

ツアー日程:1泊2日(土日)毎年3月に行われています。

スケジュールは写真のようになります。f:id:morityon:20210327214057j:image

対象:中学生以上

料金:ひとり15,400円。これだけのアクティビティーと1泊3食付きでこの値段は破格です!

申し込みは公式HPから。

www.hayakawa-eco.com