動物好きの子連れ旅行記

野生動物観察をテーマに、子連れで旅行した記録です。

【3人子連れ】2018年夏カナダ・チャーチル旅行記③〜チャーチル周辺観光編

2018年8月の3人子連れ(8歳、4歳、1歳)のカナダ・チャーチル旅行記、いよいよチャーチルに移動し、ツアーが始まります。

前回、ウィニペグ編はこちら↓

doubutsu-koduretabi.hatenablog.com

最初から読むときはこちら↓ 

doubutsu-koduretabi.hatenablog.com

 

Calm Airチャーチル

8月7日、早朝の飛行機でチャーチルへと移動します。

航空会社はCalm Air(カームエア)。マニトバ州と中心に、カナダ北部を結ぶ路線を持っています。機内誌は、英語とイヌイット語で書かれていて、極北に行くんだという気分が高まります。

約90分のフライトですが、飲み物とお菓子が出ました。子供たちには塗り絵のプレゼントもありました。

飛行機を降りる時、我が家の3人の子供を見て、乗務員さんが機内で配られたビスケットをたくさんくれました。余っていたのかな…?

チャーチル空港には、ツアー会社と今日から泊まるホテルのスタッフがお迎えに来ていました。

ホテルで荷物を置いたらお昼前。午後からのチャーチル周辺観光の前に、各自でランチを済ませます。

チャーチル周辺観光

アーバスに乗って、チャーチルの町の周辺をまわります。

町の周りには一面ツンドラ地帯が広がっています。

ミス・ピギー

まず来たのは、数十年前に墜落したまま放置された飛行機。ミス・ピギーという愛称がついています。2年くらい前に、町を挙げてのプロジェクトで、アーティストに絵を描いてもらったそう。ミス、ピギー以外にも、チャーチル周辺にはこうした絵の描かれた建物が点在していました。

f:id:morityon:20190523041808j:plain

シロクマの刑務所

次に訪れたのは、「シロクマの刑務所」です。ここもミス・ピギーと同様、絵が描かれています。

人間との不幸な接触を避けるため、町に現れたシロクマは捕獲され、ここに捕まえておきます。刑務所では、他のシロクマの声を聞かせるなど、あえてストレスを与え、人間の近くに現れないよう学習させます。その後、人里から遠く離れた場所に放すのです。

今は夏で、シロクマは内陸部に散らばっているので、中は空っぽですが、秋〜冬の初めにかけて、常に数頭のクマが入れられています。

f:id:morityon:20190523041845j:plain

シロクマのトラップもありました。この中におびき寄せ、閉じ込めて運搬します。

f:id:morityon:20190523041922j:plain

シロクマのトラップです

チャーチルの海岸線

ツンドラを走り抜け、海岸まで出ました。荒涼とした景色が広がり、極地に来たという実感が湧いてきます。この日はお天気も良く、空にはキョクアジサシが飛び交い、北国の穏やかで短い夏を満喫しているようです。

チャーチルの海岸は夏でもシロクマがよく出没するのか、ガイドさんは猟銃を持って警戒していました。

f:id:morityon:20190523042203j:plain

ガイドさんが潮溜まりで見せてくれたのは、オキアミです。親指の爪くらいの小さなエビですが、食物連鎖の底辺を支える重要な生き物です。クジラは、この小さなオキアミを食べてあの巨体を維持しているというから驚きです。

潮溜まりの石をひっくり返すと何匹も簡単に見つかるので、子供たちはオキアミ探しに夢中になっていました。

f:id:morityon:20190523042254j:plain

次の記事、ベルーガと要塞編はこちら↓

doubutsu-koduretabi.hatenablog.com